シュウダ

[別名・地方名]　

チュウゴクシュウダ、臭蛇、臭皮蛇、臭黄颔、王錦蛇

[大きさ]　

• 全長100〜265 cm。日本最大級のヘビ。

[毒性]

無毒

[説明]

• 日本国内では尖閣諸島のみに生息し、他にも中国南部、ベトナム北部、台湾に広く分布する。
• 　背面は暗褐色で黄褐色もしくは灰白の不規則な横縞模様が入る。瞳孔は丸く、頭部は褐色〜黄褐色あるいは黒褐色で鱗の外縁は黒色の縁取りがある。頭の正面からみると「王」の字の模様がみえるので、中国語では「王錦蛇」と呼ばれる。
• 　丘陵地、低地から山地に広く生息し、比較的開けた場所を好む。主に昼行性だが、夜間も活動することがある。
• 　行動は俊敏で、木に登ることもある。敵に対し臭腺から強烈な臭液を出すためその名が付いた。
• 　ネズミ、カエル、ヘビなど様々な脊椎動物を捕食する。
• 　6〜7月に8〜16卵を生む。

[保全状況]

• 環境省レッドデータブック指定：絶滅危惧ⅠB（EN）
• 中国版レッドリスト：VU（2004）→ EN（2014）
• 好適な生息環境の減少に加え、中国では皮製品、食材や漢方薬としての乱獲が本種にとっての脅威となっている。野生個体群の乱獲防止のために、科学的な教育と漢方薬の乱用防止の宣伝を行うことが喫緊の課題である。　　

[分布]

• 中国南部（天津，北京，上海，江苏，浙江，安徽，福建，台湾，江西，河南，湖北，湖南，广西，四川，贵州，云南，陕西，甘肃，海南，广東）、台湾、ベトナム北部、尖閣諸島（魚釣島、北小島、南小島）に分布。

[生息環境］

• 丘陵地、低地から山地に広く生息し、比較的開けた場所を好む。

［分類］

• 爬虫綱 > 有隣目 > ヘビ亜目 > ナミヘビ科 > ナミヘビ亜科 > ナメラ属 > シュウダ > チュウゴクシュウダ

［説明］

• 与那国島に生息する亜種ヨナグニシュウダ E. c. yonaguniensis（Takara, 1962）とは体鱗列数が少ないこと、体色が濃いことで区別できる。本亜種は基亜種であり、チュウゴクシュウダとも呼ばれる。