トカラハブ – Web両爬図鑑

Protobothrops tokarensis (Nagai, 1928)

爬虫綱 > 有隣目 > ヘビ亜目 > クサリヘビ科 > マムシ亜科 > ハブ属 > トカラハブ

[大きさ]　

全長　70－120cm

[説明]

・色彩は淡色型と黒色型の2つのタイプに大別される
・小宝島と宝島だけに生息する
・生態に関する知見は乏しい
・比較的弱い毒を持つ

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分布

[分布]

吐噶喇列島（小宝島、宝島）[2][3]

[生息環境］

分類

［分類］

［タイプ産地］　

［説明］

1928年、永井によりTrimeresurus tokarensisとして記載された（記載論文は和文。Trimeresurusは旧ハブ属、現在のアジアハブ属）。[2]
記載以降、ハブの亜種や異名とする見解もあったが、形態学的研究により独立種として扱われるようになった。[3]
1980年代に日本のハブやタイワンハブ等をハブ属（Protobothrops）に分ける考えが示され、1990年代以降の分子系統学的研究によりこれが支持された。[7]
上記の属の再検討に伴って、トカラハブもハブ属に含めるのが妥当であると考えられている。[7]
近年の分子系統学的研究により、本種は日本のハブの中でも奄美に生息する系統と近縁であることがわかってきている。[6]

体の特徴

［形態］[3]

生態

［食性］

［繁殖］

その他

［毒性］

執筆者：浜中京介

引用・参考文献

Mori, A. and Moriguchi, H. 1988. Food habits of the snakes in Japan: a critical review. The Snake 20: 98-113.
永井龜彦. 1928. 鹿兒島縣博物調査第三輯　トカラハブとエラブウナギ. 鹿兒島縣教育調査會. 鹿児島. 64pp.
日本爬虫両棲類学会(編). 2021. 新　日本両生爬虫類図鑑. サンライズ出版. 滋賀. 232pp.
貞弘省二・山内清澄・近藤了・近藤久・村田良介. 1965. 蛇毒の免疫学的研究1．琉球列島のハブ属の毒の比較. 日本細菌学雑誌. 20: 21-26.
沢井芳男・川村善治・福山民夫・清水敏夫・林貽恵・小此木丘. 1967. トカラハブ(Trimeresurus tokarensis)毒およびその咬症について. 日本細菌学雑誌. 22: 21-24.
Shibata, H., Chijiwa, T., Hattori, S., Terada, K., Ohno, M., and Fukumaki, Y. 2016. The taxonomic position and the unexpected divergence of the Habu viper, Protobothrops among Japanese subtropical islands. Molecular Phylogenetics and Evolution. 101: 91-100.
鳥羽通久・太田英利. 2006. アジアのマムシ亜科の分類：特に邦産種の学名の変更を中心に. 爬虫両棲類学会報 2006(2): 145-151.
Yamaguchi, K., Chijiwa, T., Yamamura, T., Ikeda, N., Yatsui, T., Hayama, S., Hattori, S., Oda-Ueda, N., and Ohno, M. 2015. Interisland variegation of venom [Lys⁴⁹]phospholipase A₂ isozyme genes in Protobothrops genus snakes in the southwestern islands of Japan. Toxicon. 107: 210-216.